「世界で一番危険な自動車盗難防止システム」にイグノーベル平和賞

■自動車盗難防止用火炎放射器

1999年 イグノーベル平和賞)

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■受賞した人

シャール・フォーリー(ヨハネスブルグ)

ミッシェル・ウォン(ヨハネスブルグ)

■受賞理由

画期的な盗難防止装置を開発し、公道の安全を推進したためイグノーベル平和賞が授与されました。

 

■イグノーベル平和賞への道

このヨハネスブルグは南アフリカ共和国にある巨大都市で400万人以上が暮らしています。アフリカを代表する近代都市ですが、同時に世界でもっとも治安の悪い犯罪都市のひとつとされています。

 

ちなみに、日本でも外務省から危険情報が出されており、必要なければ渡航せず、極力立ち入らないように注意喚起されています。

ヨハネスブルグでは雑多な重犯罪はもとより、自動車の盗難事件や乗っ取りが急増していました。これらに対する自衛手段として、自動車盗難防止装置を発明したのはシャール・フォーリーとミッシェル・ウォンという2人の夫婦です。

 

2人は既存の技術を組み合わせることで、車を襲撃した犯人を文字通り「やけど」させることができるようにしたのです。

 

車体の下部に装着することで機能するこの装置は「ブラスター(爆破するものという意)」と名付けられました。どんな自動車にも取り付けられるため、ヨハネスブルグ警察の犯罪対策本部トップ、デービッド・ウォークリーもまた、自分の車にこのブラスターを装着し、過剰とも取れる自己防衛への理解を示しています。

 

例えば、信号待ちをしている時に銃を持った人間が来て、「車を渡せ」と脅してきたとしましょう。その時ブラスターを装着している車なら、両手を挙げて無抵抗なふりをしていても、フット・ペダルをただ踏み込むだけでその犯人に火炎放射器をお見舞いしてやることができるのです。

 

(ちなみにデービッド・ウォークリーは警察がブラスターを承認しなかったため、後にこのブラスター使用への擁護を撤回しています)

 

平和な国に暮らしていると必要ないようなものや理解できないものも、国や事情が違えば必要になる典型的な見本です。公道の安全を推進したという理由により、2人にはイグノーベル平和賞が授与されました。

 

一日も早く、この「ブラスター」の必要ない安心安全な社会を実現させてほしいものです。

 

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