聴覚の刺激でカゼを予防できる?新たな可能性

■BGMがカゼを予防することの実証
(1997年 イグノーベル公衆衛生賞)

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■受賞した人
カール・チャーネツキ(ウィルキス大学)
フランシス・ブレナン(ウィルキス大学)
ジェームズ・ハリソン(ミューザック社)

 

■研究内容
「免疫グロブリンA」という物質があります。抗体の一つであるこの物質は、体内に抗原が入ってくるとそれに対抗し、免疫システムを形成する化学物質です。チャーネツキ教授は学会に出席した際にこの名前を聞き、「この化学物質の形成を促進する行動を特定できれば、健康を増進させる決め手を発見できるのではないか」と考えました。

 

同僚のフランシス教授と協力し、チャーネツキ教授はこの免疫グロブリンAの形成を促進させる行動を特定する作業に着手しました。免疫グロブリンAの計測方法は唾液を検査するという単純なものであったため、効果の確認は容易だったといいます。

 

2人がまず、最初に行った実験。それは、あらゆるジャンルの音楽を被験者に聴かせることでした。この実験の結果、陽気な音楽を聴かせた時、免疫グロブリンAの量はより多くなることが分かったのです。

 

この実験を皮切りにミューザック社(BGM制作会社の大手企業)のジェームズと共同研究をはじめた2人は、多くの状況下に被験者を置き、より正確で確定的な結果を求め続けました。

 

そしてエレベーター内で流れるBGMが免疫グロブリンAを刺激し、カゼの発病を防ぐ可能性を発見したことを称えられ、3人はイグノーベル医学賞を受賞したのです。

 

その後、3人は更に研究を進め、音楽だけでなく生活の中に楽しい経験や笑いを多く取り入れている人のほうが、免疫力が強く風邪などの病気に抵抗があることを発表しています。

 
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思春期における「鼻クソをほじる行動」の研究

精神障害だった!「鼻穿症」鼻をほじる行動の研究結果

■思春期における「鼻クソをほじる行動」の研究

2001年 イグノーベル公衆衛生賞)

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■受賞した人

チッタランジャン・アンドレード博士(国立精神衛生・神経科学センター)

BS・スリハリ博士(国立精神衛生・神経科学センター)

 

■研究内容

「思春期の男女のほとんどが鼻クソをほじっている」

その事実を医学的視点から明らかにした2人の博士を駆り立てたのは、あるひとつの“疑問”でした。アメリカ・ウィスコンシン州の科学者は、当時発表した論文に「大人の90%以上が積極的に鼻クソをほじっている」という事実を記していました。

 

これを見た2人は「この研究の対象が大人ではなく、ティーンエイジャーだったならどうなのだろうか」と疑問に思ったのです。2人は研究をはじめる前に、この鼻クソ云々の行動について記された医学論文を、次々読破していきました。

 

そして数々の事例を研究の前段階における材料として手に入れた2人は、次に研究対象を思春期の男女に限定し、アンケートを行いました。

 

「なぜあなたは鼻クソをほじるのですか?」「どのように鼻クソをほじりますか?」これらのアンケートに回答した200人の学生は、社会的な階級を問わず、幅広く一般的に鼻クソをほじるという回答をしたのです。

 

授賞式に実費で訪れたアンドレード博士は、後の受賞記念講義にて、このように述べています。「鼻クソをほじる行為は“適度に行われているのであれば”正常であり、ご心配には及びません」

 

■アンケートの内容

・鼻クソをほじる人は、全人口の何パーセントいると思いますか。

・平均するとあなたは平均何回くらい、鼻クソをほじりますか。

・あなたは、人前でも鼻クソをほじりますか。

・あなたにとって、鼻クソをほじる行動は深刻な問題ですか。
 

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