兼六園の銅像にハトの糞が付かない化学的考察

■兼六園の銅像にハトの糞が付かないことから鳥が嫌がる塗料を発見

(2003年 イグノーベル化学賞)

 

083

 

■受賞した人

広瀬幸雄 教授

(金沢大学)

 

■銅像にハトが寄り付かない実験

屋外にある銅像の宿命は鳥の(とりわけハト)糞にまみれ、白く雪化粧してしまうことです。広瀬教授は兼六園にある日本武尊(やまとたける)の銅像にハトの糞がまったく付いていないことに気づきそこから、鳥の苦手とする塗料の発見をしました。

 

この銅像は立派なものですが、非常に古いもので製造技術について歴史的な記録は残っていません。そこで教授は銅像から少量の金属を採取して成分を分析した結果、銅と鉛の他に砒素が混ざっていることを突き止めました。

 

そして、教授は仮説が正しいか検証するために、兼六園の銅像に塗ってあるのと同じ成分の塗料を塗った合金を用意し、鳥の反応を観察しました。その結果、塗料の塗ってある合金にはハトはまったく近づきませんでした。

 

 

■イグノーベル賞授賞式

広瀬教授はイグノーベル賞の授賞式に出席し「金沢のハトに感謝する」とのスピーチを行っています。そして現在、ハトが寄り付かない塗料の開発に協力しているそうです。この塗料が完成すればハトの糞に困っている世界中の人々に朗報となるでしょう。(管理人もその一人です。)

 

スポンサードリンク