歓喜についての実験でイグノーベル心理学賞

■歓喜についての学術的分析
(2001年 イグノーベル心理学賞)

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■受賞した人
ローレンス・シャーマン教授(マイアミ大学)

 

■研究内容

最も陽気な「歓喜」の観察が期待できるグループ、それは幼稚園児のグループである、とシャーマン教授は考えていました。

 

喜びに満ちた「絶叫」「笑い」「熱情的身体活動」、これらが組み合わさることで起こる「集団歓喜」という現象を研究するために、シャーマン教授は幼稚園児の様子を録画した596本分ものビデオテープを用い、分析を行ったのです。

 

そも「歓喜」について研究している人間は他にはおらず、シャーマン教授は初の「歓喜を研究し、記録し、分析した」科学者でした。

 

例えば、歓喜には伝染性があるのか。それとも、同時発生…シグナルがあれば時間差もなく爆発的に発生するものなのだろうか。歓喜の持続時間は?…こういった問題点をシャーマン教授はリストアップし、録画したデータを見て分析していったのです。

 

その結果、シャーマン教授は歓喜を誘発する14もの要素を特定し、更に歓喜が平均して発生する頻度や、持続時間、また一般的に行われる歓喜の表現方法なども解明したのでした。

 

集団歓喜とうい言葉ですが、最近の日本のテレビのお笑いブームにも当てはまる部分があると思います。俗にいう「一発屋」といわれる芸人が急にテレビに出てきたと思ったら、日本中彼ら一色に染まります。そしてすぐに沈静化して忘れ去られていきます。

 

流行らせるために幼稚園児にも分かりやすい(?)ギャグが一番手っ取り早いのでしょうか。

 

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無能な人は自分が無能であることに気が付かない科学的証明

■社会的に残念な無能な人間の実証に対して

(2000年 イグノーベル心理学賞)

 

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■受賞した人

デービット・ダニング教授(コーネル大)
ジャスティン・クルーガー教授(イリノイ大学)

 

 

■イグノーベル心理学賞を受賞した実証実験

2人は無能である人間いついて研究しました。そしてある仮説の実証に成功します。

・無能な人間は自分を劇的に過大評価する。
・無能な人間は自分の他に無能な人間がいても認識できない。

 

第一の実験では無能と無知を実証するために、被疑者を集めお笑い見せ面白いかどうか判断する実験を行いました。65人の被験者に対し、まったく面白くないお笑いから、非常に面白いお笑いまで見せて、それぞれに評価をしてもらいました。

 

この実験により、大多数の被験者が面白いを感じるお笑いを面白くないと感じる被験者が数人いました。しかし、この被疑者たちは、自分のお笑いのセンスに思い込みといえるほどの強自信を持っていました。

 

第二の実験では、ロジックテストを行いましたが、第一のお笑い実験と同様の結果が得られました。推論能力の劣る被験者ほど、自分が優秀で高名な教授のように高い知能を持った人間であると信じる傾向が強いことが証明されたのです。

 

これらの実験により、無能な人は予想以上に手に負えないことが証明されました。これらの事象はダニング=クルーガー効果と言われています。

 

■個人的な感想

管理人の周りにも当てはまる人が何人かいます。おそらくどこの組織にも一定数存在するのだと思います。65人の実験で数人存在するのですから。しかし彼らはなかなか自分がアホであることに気づかないのです。

 

おそらくこの実験結果を見ても自分のことだと認識することは難しいと思います。今ここまで読んで皆さんの心の中にも数人浮かび上がったのでは(笑)。

 

無能であることを自覚させる方法も考えて頂きたいですね。でももしかしたら生きていくための防衛本能かもしれませんのでそっとしておくほうがいいのかも。周りが大変ですが。

 

ダニング・クルーガー効果が唱えられる以前から「世界が抱える問題は、愚か者が自信に満ちあふれていて、賢い者が疑念を抱えていることだ」と言われており、この二人が科学的にそれを証明したことになりますね。

 

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