400万人へ心理実験を行ったシンガポール元首相

■国民に厳しい禁止実験を行い、世界的に例のない規模の心理学的な功績を残した

(1994年 イグノーベル心理学賞)

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■受賞した人

リー・クアン・ユー(シンガポール元首相)

 

 

■イグノーベル心理学賞の受賞理由について

シンガポール元首相のリー・クアン・ユー氏がシンガポール400万人の国民に、路上でのツバ吐き、チューインガムの販売、ハトへの餌やりなどを法律で禁止し、違反したら罰則を課すことで、心理実験の「負の強化」を30年間行いその効果を研究したことに対して。

 

心理学の実験は大変難しいものです。まずは多くの被験者を集め、実験を行い、その効果を実証しなければなりません。一般的に心理学の実験において多額の費用と時間がかかります。

 

それをリー氏は400万人という人数と30年間という途方も無い時間を実験に費やしました。細かな規則と厳しい罰則を定め、それに大して人間はどのような行動を取るか、世界的なに例を見ない規模の心理学的な実験を行ったのです。

 

リー元首相はNHKのインタビューでこう応えています。
「自分はシンガポールという後進国を、1等国にするために努力していた。建物や道路の整備は比較的容易だが後進国に蔓延する悪い習慣を変えるのは難しい。そのため厳格な規則と長い時間が必要だった」

 

■管理人の個人的な感想

2015年に亡くなられたリー氏は、どう考えても偉大な政治家だったと思います。シンガポールやアジアの歴史に疎い管理人もそう思わざるを得ません。

 

リー元首相は、何も無い国をどうやって維持するかを生涯をかけてやり抜いたのではないでしょうか。だからこそアジアの頭脳立国「シンガポール」を作り上げることが出来たと思います。

 

日本が担うはずだったアジアの金融センターはシンガポールに取られちゃうし、移民政策で優秀な人間を次々に受け入れています。

 

そんなリー元首相、イグノーベル賞おめでとうございます。欧米人はリー首相なんか知らないでしょうね(笑)。

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ハトにピカソとモネの絵画の識別をさせる実験(日本)

■ハトにピカソとモネの絵画が識別できるかの実証実験

(1995年 イグノーベル心理学賞)

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■受賞した人

渡辺茂教授

坂本淳子  脇田真澄

(慶応大学)

 

 

 

■ハトが絵画を識別できるかの実証実験

まず、今までピカソもモネも見たことのないハト「論文では芸術に造詣のない八羽の実験用ハト」が集められました。このハトを2つのグループに分け、一つのグループではピカソの作品がスクリーンに映されたときのみにつつけば餌が出るようにし、もう一つのグループではモネの作品のときにのみ餌が出るようにしました。

 

血のにじむような特訓の結果、ハトたちは見事両者の作品を見分けることが出来るようになりました。さらにピンボケのスライドや上下逆にしたスライドに対しても同じように見分けることが出来るかという実験も行われ、ピンボケに対しては正解率は変わらなかったものの、上下逆になると識別できなくなりました。

 

さらに、同教授の研究チームはスズメに音楽を聞かせて作曲家を識別できるかなどの研究を引き続き行っているそうです。

 

 

■イグノーベル賞授賞式

残念ながら、渡辺教授らはイグノーベル賞授賞式には出席されなかったそうです。ごく普通の日本の大学関係者ならそうなのかなと思います。ギャグの一発でもかまして欲しかったですね。

 

管理人の個人的な感想

 

世の中には絵画をたしなむ象がいるくらいなので特に驚きはしませんが、ハトが絵画を識別できるとの研究結果は面白かったです。モネとピカソなら作風が違うので、このあたりがハトの限界でしょうが、逆におなじ印象派の絵画を識別とかされたらショックですよね。

 

 

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