ミステリーサークルでイグノーベル賞

■新しい物理学の可能性への貢献に対して

(1992年 イグノーベル物理学賞)

 

19723164_220x147

 

■受賞した人

デイビット・コーリー(イギリス)
ダグ・バウワー(イギリス)

 

■イグノーベル物理学賞への道

1978年頃にデイビット・コーリーとダグ・バウワーは世界初となる「ミステリーサークル」を作り上げました。二人は飲み友達で酔っ払って勝手に他人の畑に入り込み、巨大なサークルを描いたのです。

 

何度か繰り返すうちに、噂になりマスコミなどにも紹介されるようになり、世間の注目を集めました。調子に乗った二人は次々とミステリーサークルを量産しました。彼らのミステリーサークルに感化されたのか、ついには世界中でミステリーサークルが発見されるようになりその原因究明に、プロアマ入り乱れての大論争となりました。

 

大学教授からアマチュアのオカルト好きまで様々な仮説が飛び交いました。UFO説、プラズマ説、自然現象説、気象説、単純なものから高度に計算された空気力学上の説などまさに百花繚乱です。

 

このような物理学の新たな可能性を示唆した功績を称えて、イグノーベル物理学賞が贈られました。

 

その後、この2人がミステリー・サークルの最初の製作者として名乗りを上げ、簡単にかつ比較的短時間に作れることを実演してみせました。これにより、世界を席巻したミステリーサークル熱は急速に失われました。(当たり前です。)

 

2人の告白によれば、250個以上のミステリーサークルを作成し、その大半は仕事への影響の少ない土曜の夜などに集中していたそうです。

 

■個人的な感想

管理人も10代の頃、このミステリーサークル現象をテレビで見た覚えがあります。どう考えも
だれかのいたずらにしか見えなかった記憶がありますが。

 

この手の話はいつの時代も人々の関心を引くので(もしくは視聴率や本の売り上げに貢献)、
いつも派手です。そういえば、昔ノストラダムスの大予言で小金を稼いでいた人も居たような気が・・・。

 

まあ、楽しく騙されるのも、人生には必要ですよね。

 

スポンサードリンク

マーフィーの法則の実証実験

■マーフィーの法則の実証に対して

  トーストはバターを塗った面を下にして落ちるのか

(1996年 イグノーベル物理学賞)

 

photo08_m

 

■受賞した人

ロバート・マシュー博士(イギリス アストン大学)

 

 

■マーフィーの法則について

もっとも有名なマーフィーの法則「バター・トースト問題」について真剣に取り組んでいます。実際のマーフィーの法則が言いたいのは、バタートーストの落下でなく、失敗する可能性があるものは必ず失敗するという普遍の法則です。

 

しかし、本来の意味をはずれこのバタートースト問題は、様々な人間が、様々な観点から意見を述べています。曰く、力学的にそのとおりになる可能性が高い。曰く確率論的に50%であるはずだ。曰く、この現象は心理学的な錯覚だ・・・。

 

■イグノーベル物理学賞

イグノーベル物理学賞を受賞したマシュー博士の論文は「落下するトースト マーフィーの法則と基礎定数」というタイトルで、思いっきりマーフィーの法則と言い切ってます(笑)。

 

マシュー博士は、長方形の薄い板を、人間の身長を考慮した高さから落とした場合について、詳細に計算しました(どのように計算したか管理人にはまったく見当も付きません)。

 

この功績によりマシュー博士にはイグノーベル物理学賞が与えられました。

 

 

■イグノーベル賞以外にも

ロバート・マシュー博士は上記の実証実験だけでなく、他にもユニークな研究を行っています。

・なぜ引き出しの中には、片方だけの靴下が入っているのか。

・なぜ、地図で探している場所はなかなか見つからないのか。

・天気予報が雨だった場合の、傘の必要性。

・レジが込んでいた場合は、並びなおすべきか。

 

彼はこれらの日常的な問題に果敢に、数学を駆使して挑む偉大な物理学者なのです。

 

 

スポンサードリンク